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【尾瀬・会津の旅/後編】 裏磐梯と奥会津の自然景観

初めて裏磐梯を訪れたのはもう何年前だっただろうか。それ以来、裏磐梯の自然に魅了されて毎年訪れている。

尾瀬で檜枝峡温泉に立ち寄った後、ちょっと遠回りとなるが奥会津の只見川沿いを下って裏磐梯へと向かった。雨は時折豪雨になったり小雨になったりしながら振り続けていた。

深いモスグリーンの豊富な水を湛える只見川は、日本でも屈指の神秘的な川のひとつである。とくに朝夕には幻想的な雲谷が水辺を覆って、おおよそこの世のものとは思えない程に幻想的な様相を示す。この日の只見川はとくわけ深い雲谷に覆われていた。その中にたたずむフォトジェニックな一本樹を発見した。

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この夜は満月の夜である。わたしが裏磐梯へと急いだのは満月をとられえるためであったのだが、この空模様では大よそ月光は期待できなかった。それどころか裏磐梯に着いてみる辺りは視界がまったくきかないほどの深い濃霧に包まれた。それ後バケツを引っくり返したようなスコールに襲われた。わたしは撮影を早々に飽きらめて、眠りについたのたが、午前0時ころにに蒸し暑つくて眼を覚ました。するとスコールはすっり去り、雨も上がって空には絶好の満月が姿が現れた。慌てて撮影ポイントへ30分ほどかけて移動し、月光の撮影を行った。嵐が去って実に静かな月夜であった。

翌日は最高の晴天となった。早朝からグランデコ付近の深い山中を歩いていた。以前にこの付近の秋元湖でツキノワグマに遭遇した経験があるため要注意だ。深い裏磐梯の山の参道を歩くこと30分、そこに小野川不動滝がある。水量も多くダイナミックな名瀑である。

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山から出てくると近くの五色沼へと立ち寄って磐梯山を撮影。五色沼はさすがに観光地。朝から団体さんがトレイル上を占拠して全く趣がない。五色沼探訪は観光客が少ない早朝に行うのが鉄則なのだ。五色沼探訪路は何度も歩いているので、今回は金比羅沼より先へは向かわず早々に立ち去る。

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続いて美しい高層湿原である雄国沼へと向かう。雄国沼へは以前は裏磐梯から登山して向かったものだが、今日は時間的都合もあり自動車で向かうこととする。 車ではいったん喜多方方面に下りた後、マイカー規制のためシャトルバスに乗り換えて行くことになった。この手の高層湿原というものは、自らの足を使って暗い森を必死に歩いてたどり着いた方が、その素晴らしさを実感できるというものだ。実際のところ、車を使っていったためか、今回は大きな発見もなく写真もいまいちの出来に終わっている。やはり雄国沼へは裏磐梯雄子沢の登山口から登ることをお勧めする。

さらに猪苗代湖へ立ち寄り観光をしたあとに、再び奥会津の秘境スポット沼沢湖へと移動した。竜神伝説をある沼沢湖畔には、遊泳もできる静かなキャンプ場があり、以前からここでキャンプをしたいと思っていた。只見川沿いから狭い山道を登ったところにある沼沢湖は、まるで鏡面のような水面を誇る実に美しい湖だ。今回は風があったため多少波立ってしまったが、それでも美しく夕日は映える沼沢湖の姿は実に印象的だ。

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そして、今回の旅では新しい発見があった。沼沢湖から車で30分ほどの早戸温泉鶴の湯へ行ったのだか、この温泉は実に素晴らしい。夕雲谷に包まれた只見川を見ながらの露天風呂は実に至福の時間であった。

翌日、長かったこの旅もいよいよ最終日。只見川を遡りながら新潟県側へと抜ける。奥会津から関東方面へ南下するには、山脈を西へ超えて新潟側へ迂回するか、または東側へ回って那須方面へ迂回するか。いずれにしても直接南下できる道はなく数時間かけて大きく迂回しなければならない。この交通アクセスの悪さが幸いして、この地の美しい景観は独特の輝きを残しているのだろう。
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思えばこんなに時間的に余裕のある只見川見物ははじめてかもしれない。まるで鏡面のような水面にJR只見線の実にレトロな鉄橋の数々が素晴らしい景観を繰り広げる。時折カヤックを楽しむ人があり実に気持ちよさそうである。

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ところどころで車をとめながら只見川の美しさを存分に満喫しつつ帰路へつく。新潟方面へ向かい六十里越峠を越えればそこはもう山深い会津ではない。

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camera ① 2008/7/18 夕雲谷の中の一本樹 (只見川)
camera ② 2008/7/19 小野川不動滝 (裏磐梯)
camera ③ 2008/7/19 毘沙門沼から望む磐梯山 (裏磐梯/五色沼)
camera ④ 2008/7/19 夕日に輝く沼沢湖 (福島県金山町)
camera ⑤ 2008/7/20 渓谷に架かる鉄橋 (只見川)
camera ⑥ 2008/7/20 鉄橋のある風景 (只見川 / 福島県只見町寄岩)
camera ⑦ 2008/7/20 六十里越峠開通碑からの風景

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